未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ本ダウンロード無料pdf

未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ

によって 神長 幹雄


4.8 5つ星のうち(5人の読者)

未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ本ダウンロード無料pdf - 1980年代から90年代の半ばにかけて、極地の冒険やヒマラヤ登山が隆盛を極めたころ、何人もの登山家や冒険家たちが突然の事故で命を失ってしまった。そうしたなかで直接会って話を聞くことができた、忘れがたい冒険者たちがいる。植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継の6人の人たちだ。生前の交流や山と溪谷社との関わりなどを中心に、6人の事績を顕彰して綴られた邂逅の記録である。時代が経過するなかで、現地を訪ねてその足跡を辿ってみる――。世界的な極地冒険家・植村直己は、グリーンランド、シオラパルクへの旅を、アルプスやヒマラヤで記録を残した、登山家・長谷川恒男は、カラコルム、フンザへの旅を、 動物写真家・星野道夫は、アラスカ、シシュマレフへの旅を、 世界最強と言われた登山家・山田昇は、アラスカ、マッキンリーへの旅を、 北極点に単独徒歩到達した冒険家・河野兵市は、故郷である愛媛県・瀬戸町への旅を、 そして登山を世界レベルに主動した登山家・小西政継は、ネパール、マナスルBCへの旅をトレースする。それは、「巡礼」にも似た旅だった。偶然ではあろうが、6人のうち4人までが43歳で亡くなっている。彼らが活躍できた時代とはどういう時代だったのか、志半ばでヒマラヤや極地に逝った、6人の事績を現地に訪ねて綴られた彼らとの交流の記録である。

未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュの詳細

本のタイトル : 未完の巡礼 -冒険者たちへのオマージュ
作者 : 神長 幹雄
カテゴリ : Kindleストア
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著者との交流を軸にした、誠実で良質な記録である。 本書に登場する登山家、冒険者の挑戦、それは、一般人のわたしたちには想像を絶する極限の過酷との戦いである。 その戦いは魅力的で美しい。 極限との戦いではあっても、戦争のような人との戦いではなく、自然との戦いだから魅力的なのである。 いのちを賭した冒険へのあこがれ、現代においては、それは命を賭けるようなものではなくなったのかもしれない。 実際の命ではなく、精神的な命を賭したスポーツなどに置き換わっているのだろうか。 もちろんスポーツにも、命がけの危険な技というものはある。しかし、それは管理された環境においての話である。 すくなくとも、自然の猛威によって一瞬のうちに命を剥奪される超高山のように、人間の抵抗など全くの無に等しいというようなことはない。 いのちを賭した冒険が成立した最後の時代の精鋭たち。自然の先端との戦いで倒れた者たちを、鎮魂する旅。 編集者として銃後で、冒険者を応援し、送り出してきたものが、老いの入口で、鎮魂の旅に出発する。 あたかも戦死した戦友を弔う旅のように。 いや、戦友というのはすこし大袈裟かも知れない。 老後の入り口で、やり残したこと、夢を同伴したもの、時代を同伴し倒れたものを悼み、自分の夢を悼み、その時代を弔うことによってはじめて、老後の出発を期すことができる。 そこは多くの戦死者を出すほどに異常な世界なのだ。 自然の先端との戦いは、しなくてもいい戦いであるが、時代の求めにも背中を押され、 本人にとってはやらないではおられない戦いでもある。 時代が金銭とはかかわりのない自分を賭した実現不可能な夢を追い求めていた。 編集者自身もその時代の夢をともに追っていたはずである。 冒険者への鎮魂は編集者自身のこれまでの人生への鎮魂でもある。 自分自身への鎮魂でもあることがはっきり表現されているのが、山田昇の章である。 著者は、山田昇が倒れ、植村直己も倒れた、マッキンリー(デナリ)(6,194m)へ夏期登頂を試みる。 9割り方は、登頂できるだろうとの目算をもって。 しかし、標高5,240mの地点から頂上アタックを試みたとき5,600m付近で写真を撮るため、まったく不用意に手袋を取ってしまいアタックを中止するはめになる。 天候の回復を待って一週間後、標高差2,800mのMC(メディカル・キャンプ)から1日でのアタックを試みる。 頂上まで200m、あと1時間で登頂という地点から、頂上を見ると頂上稜線の雪煙が風の強さを暗示していた。 登れるが「頂上に行ったら、指を切るかもしれない。下りよう」と決断する。 MCまで下山する。そして、 意外にも「まだまだ、やれるじゃないか」との感慨を抱く。 ぼくは、ここのふとした気のゆるみを記述する著者の意図にいろいろな意味を読み込む。 そして、この撤退にすばらしい勇気とこれからの老後に向かう意思と編集者としての気概を感じた。 まだまだ生き抜く必要があるのだ。 圧倒された。

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