生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫) epubダウンロード

生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫)

によって ネレ・ノイハウス


4.8 5つ星のうち(7人の読者)

生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫) epubダウンロード - ドイツ中がパニックに陥る連続狙撃殺人が発生!世界累計1000万部突破の大人気警察小説シリーズ〈刑事オリヴァー&ピア〉第7弾!ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。ライフル銃で80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森の縁に建つ邸宅のキッチンで、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には、若い男性が心臓を撃ち抜かれて殺害された。被害者たちはいずれも他人に恨まれるタイプではなく、動機に結びつくような共通点もわからない。そして警察署に“仕置き人”と名乗る謎の人物から死亡告知が届く。犯人の目的は? 被害者たちの見えない繋がり(ミッシング・リンク)とは? 刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人事件に挑む!解説=北上次郎

生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫)の詳細

本のタイトル : 生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫)
作者 : ネレ・ノイハウス
カテゴリ : Kindleストア
ファイルサイズ : 24.19 (現在のサーバー速度は29.38 Mbpsです
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相互に関係がない被害者が相次いで狙撃されて殺される動機不明の連続殺人事件が起こり、刑事たちを混迷させるが、読み進むうちにその背後に脳死と臓器移植をめぐるスキャンダルが浮かび上がってくる。日本でも脳死を人の死と認めるかどうかで大きな議論があったが、この問題は人間の本質は思考であるとか、思考の座である脳に神性が宿るといった哲学的な問題ではなく、臓器移植を成功させるためには心臓が停止する前の生きた状態の臓器が必要という医療技術サイドの実益に基づく要求が大きい。この著作中でも、脳死状態とされた患者から心臓や肝臓をはじめ目の網膜に至るあらゆる臓器が移植用に摘出され、遺族にはその変わり果てた無残な遺体が引き渡されて、大きなショックを受けるという場面が重要なモチーフとして描かれる。古典的な人の死は心臓死であり、その基準は「呼吸停止、心停止、瞳孔拡大」という客観的に明白なものだった。これに対し、脳死は一見して明白ではなく、脳死状態の患者は外見上生きた人間と区別できない。そのため、脳死判定は厳格かつ公正に行われることが求められるが、脳死判定する医療者と臓器移植を受ける側に何らかの利害関係があればそこに重大なスキャンダルが生じうるわけであり、それがこの著作のテーマとなっている。実は、日本でもドイツでも、脳死が法的に認められたにもかかわらず臓器提供者はそれほど増えていない。移植医療への不信とまでいうかどうかは別として、いわば人の死を待つ医療に対する躊躇があるのだろう。この本のドイツ語の原題は Die Lebenden und die Toten 、すなわち「生者と死者」であり、生者と死者の境界を危うくする脳死判定の問題性を意図したものと思われる。こうした大きなテーマを扱いつつ、著者はストーリーテラーとして実に巧みに物語を構成しており、犯人らしき人物が複数浮かび上がるものの最後まで絞り込ませずにハラハラドキドキした展開を楽しませてくれる。ただし、犯人の連続殺人の標的が何の罪もない家族であるという点は読んでいて気分のいいものではない。確かに、「目には目」という同害報復の論理からは家族を殺されればその家族を殺すということになるのかもしれないが、そこには復讐劇のカタルシスは全くない。その点で星1つ減らした。なお、今回はオリヴァーの捜査チームにFBIで学んだと称するプロファイラーが登場するが、的外れのプロファイリングを繰り返して顰蹙を買う。かなり極端な戯画化といってよく、アメリカのミステリーではやりのプロファイリングに対する批判意識が読み取れて興味深い。

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